オプションに関してジムロジャース氏の意見
「私はオプションを買わない。オプションを買うのは貧乏人への近道だ。
SECの調査の結果、オプションの90%は、損のまま行使価格が切れている。
、だからオプションを買って90%の割合で損で終わるなら、オプションを売れば90%の
割合で儲かるわけだ。弱気なときにオプションを使いたければ私はコールを売るだろう」
ブラックスワンのナシームタレブ氏は
「オプションを買えば90%の確率で負ける統計なら、残りの10%が平均で、いくら儲かったか
を考えなければ意味がない。買ってインザマネーになって50倍になるなら、オプションの
買いは、貧乏人でなく大金持ちへの近道だろう」
勝率とオッズを理解しないジムロジャースをこき下ろしている。
一般的に市場参加者は、損失の回数の少ないのを好み、利益の回数の多いのを好む。
全体的なパフォーマスの最適化を考えることがない。
「ルーカス批判」にもタレブは触れているが、過去から未来を予想すると
その予想は意味をなさなくなる。
システム売買で、一時大儲けをすると、翌年は大損をする。
アノマリーを信じて売買したら負ける。
知られれば知られるほど負けるのは「当然の理」です。
タイムマシンのパラドックスと同じ。
全員が万馬券の未来を知ったら・・100円戻しになってしまう。
有名な米国でのセルインメイ。
勝率は60%に行くものではない。
ただ、的中したときの破壊力は強い。
ゴールデンクロスは50%以下ではないでしょうか。
幻のSQも、何の意味もない。
主流の金融工学、ロボット売買も
過去のデータを元に売買をする。
そこに、大きな罠が潜んでいる。
チャートロボットがあると聞いてびっくりした。
過去のチャートパターンをコンピューターが学習して
未来を予想して売買するシステム。
明らかに、99回勝っても1回の大負けで飛ぶスタイル。
「過去に一度もなかった」
「確率は天文学的に低いことが起きた」
「予想不可能なことが起きた」
ありそうもない事は、ありうる。
同じゴルフコースで同じホールで2日連続ホールインワンもある。
偶然の統計学・・・デビッド・J・ハンド